毎朝、母親が作ってくれたお味噌汁。台所から漂ってくるお出汁のいい香りは、懐かしさと、安らぎを与えてくれる、とっておきの一滴。
気仙沼市内ある〈かに物語〉の工場で私たちは、そんな一滴を作っています。
Deep Sea Red Crabは、しっかりと詰まった甘みの強い身が特徴ですが、硬い殻から取れる出汁の旨味もまた、絶品の蟹です。
そして、この出汁こそが、〈かに物語〉の多くの商品の味の要になっています。
殻に身がいっぱいにつまったDeep Sea Red Crabをオーブンでじっくり、キツネ色になるまで焼き上げる。カットした野菜、ワインと一緒にじっくり煮込んで旨味を引き出す。
旨味が出てきたら濁らないようにアクをとって、最後の一滴まで残すことなく漉す。
そうして出来上がる、黄金色の蟹出汁。
創業以来〈かに物語〉の人気商品となっているビスクも、クラブケーキも、この蟹出汁をベースに使っています。
この一滴なしに、〈かに物語〉の商品は完成しないのです。特別なことをしているわけではありません。単調で、当たり前のことばかり。
だからこそ、丁寧さと、真面目さが大切だと、常々思っています。
それを繰り返し、大切な人を思って、愛情をもって作る。そうです。まるで母のお味噌汁のように。
出汁の一滴にまでこだわってつくった〈かに物語〉の商品たち。
ぜひ、大切な人とご一緒に。
〈かに物語〉のビスクは、その一滴一滴が手作りです。
ナミビアで仲間たちが獲るDeep Sea Red Crab。
まずはその殻を丁寧に煎って、旨味を引き出し、野菜と白ワインを加え、極上の一滴の結晶ともいえる、贅沢な出汁をとるところから始まります。
そこにたっぷりの蟹の剥き身とトマト、炒めた人参やタマネギなどの野菜を加えて、コトコトコトコト煮込んだら、仕上げに生クリームと秘密の隠し味を入れて、さらにコトコトコト、コトコトコトコト。
母親が、子どものために美味しいスープを作るのと同じように優しく、丁寧に。
そうして出来上がったのが、この真っ赤な、幸せのスープなのです。
冷やしても、温めても美味しくお召し上がりいただけます。
大きなスプーンで、口いっぱいにこの幸せを運んでください。